もともと慶熙宮の地には、李朝の創始者である太祖李成桂の家があり、王族の私邸として利用されてきました。王気を消す目的で、1617年光海君の時代に王宮の建設が着手され、1623年に完成した新たな王宮は、慶熙宮と名付けられました。しかし日本統治時代に王宮の建物がなくなり、この土地は中学校として使われ始めました。その後1987年に中学校が別の場所に移転されることになり、王宮の建物の復元工事が行われました。2002年より一般にも公開されています。
正門である興化門を通ると、崇政門が、そしてその後方には慶熙宮の正殿である崇政殿があります。崇政殿は、王の即位式や使臣の接待、宴会など王室の公式的な行事が行なわれた所です。内部に施された、色鮮やかな装飾には圧巻されます。さらに上部には資政殿があり、通常王はここで生活していたと言われています。復元工事が行われてから間もないため古宮といった感じはあまりなく、宮殿の後ろには都会のビルも見えますが、ソウルの今昔が入り混じった姿もまた魅力的です。ソウルにある5大王宮のうち、唯一入場料が無料であることも嬉しいです。
8月29日にこちらのウォーキングツアーに参加しました。
あいにくの雨降りで、歩いて観光地を巡るツアーでしたので、とても大変でしたが、私たち3人のグループに1人ガイドの季さんが付いてくださって、とても丁寧に分かりやすく、韓国の歴史をお話しし... 続きを読む