三陵公園 (宣陵・靖陵)

三陵公園(宣陵靖陵)にある成宗陵は1494年に崩御した9代王成宗の陵墓として、1495年に造成されました。文禄・慶長の役で破損したのを始め、何度か火事などの災難に遭いました。数々の受難を経て現在に至ります。貞顕王妃陵は成宗の継妃貞顕王妃尹氏の陵墓で1530年に造成されました。宣陵は成宗陵と貞顕王妃陵の2つの陵の事で、同原異岡陵という同じ陵号でありながら異なる丘に作られた陵の形式をとっています。靖陵は1544年に崩御した11代王中宗の陵墓です。翌年京畿道高陽市に陵が作られましたが1562年に現在の場所に移されました。これらの陵は2009年にユネスコ世界遺産に登録されました。

陵墓の中に入る事はできませんが、陵墓周辺はきれいに整備されているため外から陵墓をよく見る事ができます。陵墓に通じる道の先には、広場があって、雑像と呼ばれる動物などの石像が立ち並んでいます。陵墓以外のエリアは木がうっそうとしており、江南の中心部にいるのを忘れてしまうほど静かな空間です。1周するのにかかる時間は約1時間ほどで、運動をする人や休息をとる人など市民の憩いの場となっています。