縁結びのパワースポットとして知られる台北霞海城隍廟は台北市迪化街、MRT大橋頭駅から徒歩20分の場所にあります。霞海城隍廟は慈聖宮、法主公廟とともに大稲埕の三大廟となっています。廟は風水の「鶏母穴」に建てられています。商売繁盛の神様である霞海城隍爺、城隍夫人、人と人とのご縁を結んでくれる月下老人、三十八義勇公などの神様が祀られています。霞海城隍爺の生誕祭「五月十三迎城隍」は毎年盛大に行われ台北市無形文化財となっています。
歴史
台北霞海城隍廟は、1856年大稲埕に霞海城隍爺を祀り創建されました。無事息災と商売繁盛の神様として親しまれています。もともと霞海城隍爺は中国福建省泉州府同安に祀られていました。その廟が霞城にあり、また近くに臨海門があり、霞海城隍と称されました。城隍爺は海を渡り、艋舺(萬華)の八甲庄に着きましたが1853年、抗争「頂下郊拼」が起こり、敗れた同安出身者とともに大稲埕に渡りました。のちに台湾の「金同利糕餅店」で祀られ、1859年に廟が建てられました。
見どころ
台北霞海城隍廟には恋愛成就のご利益があり、婚姻をつかさどる月下老人がいます。月下老人は手に婚姻簿と赤い糸を持ち、赤い糸が見えると言います。婚姻簿には結婚相手が書いてあります。1971年に子供の良縁を求めた女性がお礼に月下老人像を廟にお供えしました。城隍爺の誕生日である旧暦5月14日から18日までの5日間は、台湾の伝統芸能「歌仔戯」(台湾オペラ)や「布袋戲」(台湾人形劇)などのパフォーマンスやパレードが盛大に行われます。