バーン・パイン離宮は、タイのアユタヤにある宮殿群です。離宮内にはパビリオンと呼ばれる5つの館が点在しており、主にルネサンス様式やロココ様式の宮殿が多く立ち並んでいます。中国風建築が美しいプラ・ティナン・ウィハット・チャムルンや、湖の中央に建つタイ風建築のプラ・アイサワン・ティッパートは内部の見学も可能で、軍服姿のラマ5世の像が鎮座しています。またヨーロッパ風の橋や広大な池、緑が美しい庭園など、タイの王朝文化を体感しながらのんびり散策するにもぴったりのスポットです。
歴史
バーン・パイン離宮は、アユタヤ王朝第24代目のプラサート・トォン王が1637年に建てた宮殿で、かつての国王たちが避暑のための別荘として利用してきました。1767年のビルマ軍攻略後はしばらく放置されていましたが、チャクリ王朝のラーマ4世と5世により再興されました。さまざまな建築様式が折衷された様子は大変美しく、多彩で優雅な建築物が多く揃っているのが特徴です。
見どころ
バーン・パイン離宮の中は、電動カートの貸し出しがあったりと広そうに感じますが、歩いても1時間程度で回りきれるので、タイ王朝の歴史を感じながら徒歩でゆっくり散策するのがおすすめです。クメール様式の神殿であるホー・エン・モンティアン・テラワート、馬車の展示があるテワラート・クンライ・ゲート、また中には入れませんが、王の居室や謁見の間として使用されたプラ・ティナン・ワローパート・ピマーンがあるなど、見ごたえたっぷりの建築が続きます。