1911年に完成し、今もなおプラハ市民に愛される市民会館。メインとなるコンサートホールは、チェコを代表する音楽家の名前を借りて「スメタナ・ホール」と呼ばれています。毎年5月から6月に開催される「プラハの春国際音楽祭」は、このスメタナ・ホールで演奏されるスメタナ作「わが祖国」で開幕します。その他にも、日本でも人気のアルフォンス・ミュシャが内装を手掛けた「市長の間」など見どころがいっぱいの観光スポットです。
歴史
市民会館は1911年に完成。この場所には、15世紀末まで王宮がありました。すぐそばの「火薬塔」と呼ばれる塔は、王宮の門として建てられたものです。市民会館の建設には、当時のチェコを代表する建築家や芸術家たちが関わっており、随所にその魅力を感じることができます。オープン当時からプラハ市民が借りられる部屋があって、市民に愛される場所でもありました。
見どころ
建設から100年を超える市民会館では、ほぼ毎日館内の見学ツアーが行われています。案内は英語ですが、日本語の説明文をもらうことができますので安心です。ここでぜひ見ておきたいのは、【市長の間】です。この部屋の天井画、ガラス絵、カーテンに至るまであらゆる装飾を担当したのは、あのアールヌーヴォー芸術を代表するアルフォンス・ミュシャ(チェコ語では「ムハ」)です。日本でも人気のミュシャの巨大な立体作品を堪能できる場所としておすすめです。ツアーに参加する時間がない方は、館内にあるアールヌーヴォー様式のレストランでチェコの伝統料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。