マラーストラナ広場は、ヴルタヴァ川の左岸、プラハ小地区にあります。旧市街からカレル橋を渡り、そのまま200メーターほど直進すると、この広場に着きます。カレル橋とプラハ城を線で結んだ丁度中間くらいの場所にマラーストラナ広場はあります。広場を観光し終えたらプラハ城へ向かうと効率的に散策できます。またここにはトラムの停留所もありますから、歩き疲れたらプラハ城へは歩かず、ゆっくり走るトラムに乗って車窓の風景を楽しむのも一興です。
歴史
マラーストラナ広場は、もともと13世紀にプラハ城の城下町として、ここに市場が開かれたのが始まりです。プラハの生鮮食料品が当時この広場に開かれた市場で取引されていました。現在ではこじんまりとした広場内に駐車している車もちらほらあり、プラハ地元民の実際の生活にも使われています。広場内には1713年に当時流行していた伝染病ペストの終焉を願い、建てられた聖三位一体像の円柱があり、ペストの円柱と呼ばれています。
見どころ
マラーストナラ広場の前には聖ミクラーシュ教会があり、立ち寄ることができます。この教会は13世紀にゴシック様式で建築されたものの、後の18世紀に現在のバロック様式に改築されました。きらびやかで華やかな教会の天上には、フレスコ画『聖ミクラーシュの祝祭』が精緻な模様で描かれており、当時の芸術の高度な技術を今に伝えています。また作曲家モーツァルトがこの教会で演奏したことがあり、そのオルガンを見ることができます。