ヘルシンキに隣接するトーロ(T??l?)にあり、フィンランドの最も有名な作曲家シベリウス(1865-1957)に捧げられた公園です。シベリウスは、フィンランドの自然、歴史、伝説や物語を見事に音楽として表現し、彼の音楽(特に「フィンランディア」)は、フィンランド独立の過程で大きな役割を果たしたとされます。公園は、ヘルシンキの中心部からも近く、海のすぐそばにあり景色が良く、緑に溢れています。公園内には有名な「シベリウス・モニュメント」があり、多くの観光客がモニュメントを見に訪れます。
歴史
「シベリウス・モニュメント」を作成したのは、フィンランド人彫刻家エイラ・ヒルトゥネンです。「シベリウスのモニュメント」プロジェクトは、全フィンランド国民を巻き込んだ大事業でした。コンテストの最中も後も、熱心な討論・批判が続き、エイラ・ヒルトゥネンは、コンテストで選ばれたにも関わらず、パブリックの同意がなかなか得られませんでした。抽象的なモニュメントにシベリウスの像を加えるということで、創作開始となりました。約4年の創作期間を経て、1967年9月7日、モニュメントは一般公開されました。
見どころ
【シベリウス・モニュメント】パイプオルガンのパイプをイメージしたような鉄製の抽象的な作品です。フィンランドの森を思わせるとも言われます。パイプの表面に見られる模様も繊細で興味深いです。鉄のパイプを真っ直ぐに保ち、極寒の環境で作成するには困難を伴い、確かな技術無しで不可能でした。ヒルトゥネンの芸術家としての忍耐力や強い創作意欲が、人々を納得させたとも言えます。【シベリウスの像】モニュメントの横には、大きなシベリウスの像(顔)があります。シベリウスの作曲家としての最盛期時の顔を表現しています。