マルモッタン美術館は、パリ16区の閑静な住宅街の中にあります。
フランス語では、マルモッタン・モネ美術館と呼んでいて、モネの作品が世界の中でも最大級レベルでコレクションされています。
特に、モネの作品では、印象派という呼び名が生まれた「印象ー日の出」が有名です。
コレクションとしては、「ポール・マルモッタンによる執政政府時代および帝政時代の美術コレクション」「ジョルジュ・ウィルデンスタインの彩色写本コレクション」「印象派コレクション」「ドニ＆アニー・ルアール財団コレクション」の４つから成り立っています。
歴史
美術史家であり収集家であったポール・マルモッタンの父、ジュール・マルモッタンが、ブーローニュの森のほど近くにあるこの邸宅を、狩りを楽しむときの別荘として1882年に購入しました。
その後、ポールが集めた美術品のコレクションを飾る邸宅に改装しています。
ポールの没後、コレクションと邸宅を譲り受けたフランス美術アカデミーが、1934年に美術館として一般に公開し、現在に至ります。
ポール自身は、新古典主義でしたが、1952年にモネの主治医のジョルジュ・ド・ペリオの親族からモネのコレクションが寄贈されたり、1966年には、モネの次男であるミシェル・モネからも、父親であるクロード・モネの作品が数多く寄贈されたことにより、マルモッタン美術館は、印象派の作品が数多く揃う美術館となっています。
見どころ
【クロード・モネ「印象ー日の出」】ルアーブルの港の風景を描いたもので、印象派の名前の由来になった作品です。1985年にマルモッタン美術館から盗まれましたが、1990年に発見され、現在も展示されています。
【クロード・モネ「睡蓮」】1915年、1916年、1916-1919年に描かれた作品が所蔵されています。
【ピエール・オーギュスト・ルノワール「クロード・モネの肖像」】同じ印象派と呼ばれた巨匠ルノワールが、モネを描いた作品です。
