パンテオンは、18世紀に建てられたフランスの偉人たちを埋葬してある場所です。
もともとは、サント・ジュヌヴィエーヴ教会として、パリの守護聖人ジュヌヴィエーヴのために建設された教会ですが、のちにフランスの偉人を祀る場所として利用することになりました。
パンテオンは、古代ローマの神殿という意味なので、正面は古代ギリシアのパンテオンを彷彿とさせる造りになっています。
内部は、コリント式の円柱が立ち並んでいます。
歴史
パンテオンは、パリをゲルマン蛮族から守り抜いた、パリの守護聖人である聖ジュヌヴィエーヴを祀るために建造されました。
パリの国王の建築物の監督官であるジャック・ジェルメン・スフロがその設計をし、1755年に建設がスタートしました。
1791年には、当初の目的と変わり、国民議会で、パンテオンをフランスの偉人を祀る場所として利用することが決定されました。
19世紀には、フーコーの振り子の実験がパンテオンで行われ、現在も天井から振り子が吊り下げられています。
見どころ
【クリプト】地下の納骨堂です。国民公会と書かれた彫像の裏手かららせん階段を降りていきます。そこには、ヴォルテール、エミール・ゾラ、ヴィクトル・ユーゴー、キュリー夫人、ジャン・ジャック・ルソー、アレクサンドル・デュマなど、フランスを代表する名だたる偉人が埋葬されています。
【フーコーの振り子】19世紀に、地球が自転していることを証明したフーコーの振り子が置かれています。