パッサージュデパノラマは歴史的建築物が並ぶ、パッサージュクーヴェルです。パサージュクーヴェルとは複数の通りを接続することを目的に、既存の建築物を改築して設けた通り抜け用の歩行者道路の事で、パッサージュデパノラマは昔大きな町の風景を描いた円形パノラマが二つあったことに由来します。パリ2区にあり、北のモンマルトル大通りから南のサン＝マルク通りを接続しています。
歴史
パッサージュデパノラマは1799年から1800年にかけて、モンモランシー＝リュクサンブールの邸宅跡地につくられました。1830年代に建築家のジャン＝ルイ・ヴィクトル・グリサールが改築を加え、19世紀にはジャン＝ピエール・ダンタンカリチュア人形や肖像画、石膏や銅による胸像を製作して展示し、人気を博しました。1974年7月7日に歴史建造物にされています。
見どころ
天井はガラス張りのアーケードになっており、晴れた日は青空を見ながら歩くことが出来ます。細い路地に個性豊かなたくさんの商店が並んでおり、本格的なショッピングだけでなく、ただ眺めるだけでも楽しい場所になっています。歴史的に絵葉書商、切手商が集まって店を開いた場所でもあり、現在もパリの切手商があつまる主要な場所として知られていいます。また、活版印刷のアンリ・ステルヌが開いた店は2009年7月10日に歴史建造物にも登録されています。パリの主要な通りからのアクセスも良く、交通の便の良さと、通りにつくまでの風景も美しいのが魅力です。
