カタリーナ教会は、フランクフルトにある最大のプロテスタント教会です。主にバロック様式の建物で、高さ54mです。フランクフルト市内の中心部にあるハウプトヴァッヘ広場にあります。この教会は、1749年にドイツの文豪ゲーテ(1749-1832) が洗礼を受けた教会として有名です。特徴のある教会の横部分にある塔、教会内の木製のアーチ、ステンドガラス、バロック式の装飾、また、教会の外にあるバロック式の墓石がたいへん印象的です。
歴史
カタリーナ教会は、1678-1681年に、以前にあった14世紀建築の教会を建て替える形で建設されました。けれども、この17世紀に建てられた教会は、第2次世界戦の空爆で完全に破壊されてしまいました。現在のカタリーナ教会は、戦後の1950-1954年にかけて、フランクフルト市により、元の形に復元建築されたものです。教会の外観は、戦前の形に復元されていますが、内部は、戦前よりもかなり簡素化されています。
見どころ
カタリーナ教会の塔は、教会の正面(祭壇の反対側)でなく、教会の横側に建設されています。これは、教会建築としては珍しく、カタリーナ教会の特徴です。このように建築された理由は、教会が建設された当時、市には市を囲む塀があり、その塀が本来ならば教会の正面にあたる部分にあったためです。また、建物の幾つかの要素に、フランクフルトの典型的な赤色を帯びたサンドストーンが使われていること、建築様式が、ゴシックとバロック様式の組み合わせであることも興味深い点です。