ミュンヘン市の中央にあるバイエルン州立歌劇場は、世界でも有名な歌劇場の一つです。ギリシャ風の建物で、ギリシャのテンプルを思わせるような大きな柱が、エントランス付近を印象付けています。2,500㎡にも及ぶステージは世界でも有数の大きさで、劇場内には素晴らしいボックス席があり、気品に溢れています。合計2,100人の観客を収容できます。1970-1980年代には、指揮者カルロス・クライバー氏が率いて全盛期を築きました。2006~2013年には、日系アメリカ人のケント・ナガノ氏が音楽監督を務めました。
歴史
ミュンヘンのオペラ劇場の歴史は長く、17世紀には、一般用のオペラ劇場を持つ世界でも数少ない町でした。バイエルン州立歌劇場の建設は、1810年から1817年にかけて行われ、1818年に、盛大にオープンしました。この建物は、火事により1823年に焼失してしまいましたが、1825年には再建され、再オープンしました。1800年代後半には、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などが初演されました。第二次世界大戦後、市民の強い願いで、歌劇場の修復工事が行われ、1963年に再オープンを果たしました。
見どころ
毎年350以上のオペラ、バレーが公演され、これまでに、数多くの重要な世界的な初演がこの劇場で演じられています。毎年、6月後半から7月にかけて開催される「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル」(1875年に始まりました。)のメイン会場です。公演のない時は、劇場見学が可能で、ガイドツアーもあります。素晴らしいボックス席やシャンデリアなど、素晴らしい劇場を見ることができるだけでなく、建物についての興味深い話や、歴史、劇場秘話などを聞くことができます。