ピナコテーク・デア・モデルネは、アルテ・ピナコテーク、ノイエ・ピナコテークに続いて創立された、現代アート美術館です。近現代美術館としては、ヨーロッパで屈指の美術館です。ピナコテークは、ギリシャ語で「絵画館」を意味しますが、この美術館では、現代絵画だけでなく、グラフィックアート・建築・デザインも扱っています。ドイツ人建築家ステファン・ブラウンフェルスによる建物は、グレーと白のコンクリート、巨大なガラス窓と高い柱で構成された外観です。建物中央には巨大なドーム空間があり、自然採光が柔らかく差し込みます。
歴史
7年の建設期間を経て、2002年9月に開館しました。22,000㎡にも及ぶ建物は、デザインや建築費に対しての反対もあり、美術館の構想から完成までには長い年月を要しましたが、最終的には、プライべートな投資等が助けとなり完成されました。ピナコテーク・デア・モデルネは、18~19世紀の絵画を展示するノイエ・ピナコテーク(19世紀当時の現代美術を扱う美術館)に続く時代の、現代美術館として建設されました。
見どころ
【建物】グレーと白、大きな窓と、高い柱の組み合わせが、とてもモダンで、その大きさも含め、たいへん印象的です。【現代美術】キルヒナーなどドイツの表現主義の展示が充実しています。その他にも、ピカソ、マティス、カンディンスキー等、重要な画家の幅広いコレクションを見ることができます。【デザイン・コレクション】工業デザイン、グラフィックデザインなど20世紀のデザインコレクションにおいて世界をリードする美術館の一つです。【デッサン・コレクション】 デューラー、レンブラント、ミケランジェロ、セザンヌ、マティス等の傑作を見ることができます。