ミーヴァトン湖はアイスランドの北部に存在します。火山活動が活発な地域にあり、2300年前に噴火によって流れ出た溶岩が川をせき止めてできた火山湖です。湖水は栄養豊富であり、平均水深は2.5mと湖としては非常に浅いです。そして面積は37km2あります。ミーヴァトンのつづりは「Mývatn」。名前の由来は、アイスランド語で「蚊の湖」という意味で、夏には大量のユスリカが発生し、巨大な蚊柱が現れることから名づけられました。また、ミーヴァトン湖の周辺には、クレーターのようなものが点在しています。これはプセウドクレーター(pseudocrater=疑似クレーター)といって、水蒸気爆発によって出来たものです。
見どころ
ミーヴァトン湖は栄養素が非常に豊富なため、ミジンコや、「ミーヴァトン湖」という名前に由来するユスリカの幼虫などが生息しています。それらを餌とするカモなどの水鳥がたくさん飛来し、彼らの繁殖地となっています。水鳥の多くが渡り鳥で、4~5月ごろにヨーロッパのほうからやってきます。一番多く生息しているのがキンクロハジロ、他にもスズガモ、キタホオジロガモ、ウミアイサ、ヒドリガモ、マガモなどが見られます。カモの他にもカイツブリや、ハクチョウなども見ることができます。まさに野鳥の楽園といえるでしょう。また、10センチ以上にも成長するマリモの生息地としても知られていますが、近年ではほぼ絶滅してしまったといわれています。