ケリズはアイスランドの南部に位置するグリムスネース (Grímsnes) にある火口湖で、約3000年前の噴火によってできたといわれています。湖水はミネラル分などが土壌から溶け出しており、透明度は低いのですが、鮮やかなアクアマリン色の湖です。付近の降水量がそれほど多くないため、水深は7～14メートルほどとそれほど深くはありませんが、水面から火口の外縁までの高さは約55メートルあり、一部はゆるやかな勾配のためコケなどが生えています。ケリズ火口湖は「ゴールデンサークル」と呼ばれている、アイスランドで非常に人気の高い観光ルートに含まれています。
見どころ
ケリズは大規模な火口湖で、その水面は鮮やかなアクアマリンのような色で、赤褐色の灰と、緑に生い茂ったコケのコントラストが非常に美しく、まるで絵画を見ているかのように幻想的です。そのクレーターの周囲を歩くことができ、一部の勾配がゆるやかなため、火口湖の水面付近まで下りることができます。冬になると、ケリズ火口湖は厚い氷で覆われ、また違った景色を見ることができると思います。また、深さが55メートルあるこの火口は、言わば自然が生み出した音響装置にもなっていて、夏などには有名歌手によるコンサートが開かれることもあります。斜面に観客席を設置し、湖面にゴムボートを浮かべてステージにして、そこで演奏されました。
