8世紀から13世紀にかけて、イスラム教の勢力から逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を形成するに至ったと考えられています。15世紀から16世紀にかけては、オスマン帝国に追われたアルバニア人やセルビア人などが移住してきてからは、経済的にも大きく繁栄しました。この不思議で神秘的な景観は、多くの建築家やアーティストを魅了して近現代のデザイン、アートに大きな影響を与えました。
白く廃墟のような市街地は、太陽が沈むころに灯がともり、幻想的な姿が静かに浮かび上がってきます。 マテーラには多くの教会があり、そのどれもが優美な様式で建てられています。 また、様々なスタイルの入り交じった建造物も見どころの一つです。 サッシの中心には13世紀に建築された石造のドゥオモ(大聖堂)もあります。 レストランやホテル、土産屋が数多く点在していますが、今も5分の1は住居として使われているため、現地の息遣いを肌で感じることができます。