アンネフランクの家はオランダの首都アムステルダムの市内にあり、第二次世界大戦中の1942年から2年間、アンネフランク一家が隠れ家として住んでいた家です。有名な「アンネの日記」の舞台であり、現在は記念館として公開されています。入り口には日本語を含む世界各国の言語で書かれたパンフレットが置かれています。各部屋の前には、その中で起こった事が記されたアンネの日記の一節が書かれており、それを読んでから入室するようになっています。
歴史
アンネフランクは1929年、ドイツのフランクフルトでユダヤ人一家の末娘として誕生しました。一家はナチスによるユダヤ人迫害から逃れるため、オランダに移住しました。1940年、ドイツがオランダを占領後、オランダでもユダヤ人の迫害が始まりました。1942年にアンネの姉に召集令状が届いたことをきっかけに、一家は他のユダヤ人らと共に隠れ家生活を始めました。1944年、密告によって隠れ家が発見され、アンネの家族は強制収容所に送られ、父親だけが戦後生還しました。1960年、隠れ家はアンネフランクの家として公開が始まりました。
見どころ
アンネフランクの家の建物は17世紀のものですが、外観はモダンに改装されています。建物内部は当時のままに保存され、本棚の裏の隠し扉や狭くて急な階段などが一家の隠れ家生活を偲ばせています。ここで書かれた「アンネの日記」のオリジナルも展示されています。他にもユダヤ人強制収容所の様子などがビデオ映像で流れており、戦争や人種差別の悲惨さを伝えています。目の前の広場には、アンネフランクの像が建てられています。