オスローの中心部から約3kmほどの処にある、市内で最も有名な公園です。ノルウェー人彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの彫刻作品200点以上が置かれている広大な野外彫刻公園です。この公園は「フログネル公園」とも呼ばれますが、フログネルは場所の名前です。公園には、バラの花壇、橋、噴水、広い芝生、多くの木々もあります。ジョギング、ウォーキング、散歩、犬の散歩をする人も多く、幼稚園や学校の遠足などにも使われます。年間100万人を超える観光客が訪れるノルウェーで一番の観光スポットです。
歴史
この公園は、グスタフ・ヴィーゲラン（1869-1943)の構想で、概ね1930~50年にかけて建設されました。1人の彫刻家の作品の野外彫刻公園としては、世界最大の規模です。ノルウェーを代表する彫刻家ヴィーゲランは、1921年にオスロー市からアトリエの提供を受けました。それと引き換えに、オスロー市に公園の彫刻・設計など全てを寄贈するという契約を交わしました。それ以降、彫刻造りとこの公園造りに生涯を捧げたヴィーゲランですが、この公園の完成を見ることはありませんでした。
見どころ
【おこりんぼうの男の子】200点以上もある彫刻作品の中で、小さいながらとても人気のある作品です。小さな男の子が体中で怒っている姿です。子供らしい表情に溢れており、必ず見たい作品です。【人間の塔】この公園のハイライトとも言える巨大なモニュメントです。「モノリスの台地」（公園で一番高い処）の上にあります。「モノリスの台地」も石で造られた階段状の台地です。人間の塔は約14mの高さで、121人の老若男女が浮き彫りにされています。人生の始まりから終わり、人間の理想を求めるもがきなどがテーマです。
