19世紀末にバルセロナに併合されるまで、この周辺は「グラシア」という独立した自治体でした。当時はまだ、この道路は「イエスの道」と呼ばれる小さな農道でした。しかし19世紀になってバルセロナに併合された後、都市計画によって馬車が通れるように道幅を広げる工事が進められました。やがて1906年には、建築家のペラ・ファルケスによって沿道のベンチや街頭などが整備され、バルセロナを代表する華やかなストリートに変貌しました。
「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」といった代表的なガウディ建築を見学する観光客は、グラシア通りを意識することなくこの通りにやってくることになります。しかしそれ以外にも、「カサ・アマトリェール」や「カサ・リェオ・モレラ」などの見応えのある建築が立ち並ぶ通りなので、ぜひ建築の散策をおすすめします。ブランドショップがお目当ての人は、「ザラ」や「ロエベ」といった日本でも有名なお店を探してみるのもいいでしょう。
当日は生憎の天気でしたが、公共交通機関を使いつつ巡らせてもらいました。
ツアーグループの中に脚の悪い方がいらっしゃいましたが、ご配慮も十分されており、良い雰囲気で廻れました。