カサ・ビセンスは、レンガやタイル工場の社長だったマヌエル・ビセンスと家族の住む住居として建てられました。1895年にマヌエル・ビセンスが亡くなり、1899年には医師のアントニオ・ジョベルの所有となりました。改修や増築を経て、1969年にスペインの歴史芸術モニュメントに認定されました。また、2005年にユネスコの世界遺産にも登録されました。2007年から売りに出されていたのですが、2014年に約3000万ユーロで売却され、2016年からミュージアムとして一般公開される予定です。
初期の作品ならではの珍しい外観を見てください。曲線を多く取り入れた作品が特徴的なガウディの建築物ですが、カサ・ビセンスは直線が多く取り入れられて幾何学的な印象です。カサ・ミラやカサ・バトリョとは趣が全く違うので、見比べてみるのもよいですね。庭の前にある門扉はグエル公園やその他の邸宅のものと同じデザインです。日よけや換気扇に至るまで贅沢に装飾されています。特にベランダに施された繊細な鉄細工や色鮮やかなタイル張りが見事です。
間に1時間ちょっとの休憩があり、その際においしいご飯屋さんを教えていただいたり、ホテルで休めたりしたのでよかったです。
また、ガイドさんも日本人でとても親切でした。
当日は生憎の天気でしたが、公共交通機関を使いつつ巡らせてもらいました。
ツアーグループの中に脚の悪い方がいらっしゃいましたが、ご配慮も十分されており、良い雰囲気で廻れました。
地下鉄などの交通機関を利用しながら、ゆっくりと実際の街に溶け込んだ散策はとてもありがたかったです。特に日本人のガイドさん(平野さん)は非常に親切に細かく説明をしてくれたので最高のツアーとなり、感謝です。