江戸時代に、開拓されモミジの苗木が植えられたのが始まりといわれています。この江戸時代の文献には、「清き流れあり、樹木蒼古にて一区の幽境なり、楓樹多きを以って名とす」と紹介されています。昭和20年(1945年)の台風で一帯が土砂流に飲み込まれました。しかし、昭和23年(1948年)からの2年間で災害復旧工事が行われ、今の姿となりました。
天然記念物に指定されている、弥山原始林の麓にあります。樹木を切らず、コンクリートの面を見えないよう、野面石で包むなど、安全性と自然環境に配慮した美しい庭園です。春は桜、夏は新緑が楽しめます。春夏にかけて葉に澱粉質を蓄え、霜が降りる秋になると、アントシアニンという物質に変わります。このアントシアニンという物質の量によって、紅葉の良し悪しが決まります。秋はイロハカエデが約560本、オオモミジ約100本、その他のモミジが約40本で、その彩りは圧巻でとても綺麗です。