1996年12月に核兵器の悲惨さを伝える建築物として、原爆ドームのある地域約0.39ヘクタールが世界文化遺産に登録されました。明治末期から大正にかけて日本で活躍した建築家のヤン・レッツェルが設計した当時では珍しいヨーロッパ風の建物でした。原子爆弾が投下されたのは、この建物から南東約160m,高度約600mの所でした。爆風の圧力は凄まじいもので、建物は爆風で大破しており全焼し、館内にいた人はすべて即死しています。
原爆ドームは中に入れる施設ではないので、外からの見学になります。現在では、被爆当時の姿が世界へ、平和の大切さと核兵器の根絶を訴える場所になっています。 夜は建物の内側からライトアップされていて、昼間とは違う姿を見せてくれます。原爆ドームのある公園には約300本のソメイヨシノが植えられているので桜の名所でもあります。また8月5日から6日にかけては、平和イベントが開催されています。8月6日に原爆ドーム近くの元安橋付近で灯籠流しも開催されています。