旭岳(あさひだけ)は、北海道上川郡東川町にある火山です。大雪山連峰の主峰で、標高2,291メートルにも及びます。北海道最高峰の山になります。標高は従来2,290メートルとされていましたが、2008年(平成20年)、国土地理院により、2,291メートルに改定されました。山頂には、一等三角点である「瓊多窟」(重点整備点)があります。また、大雪山として常時観測火山に指定されてもいる山です。
見どころ
東川町の旭岳温泉から姿見の池(標高1,600m)までは「大雪山旭岳ロープウェイ」があり、比較的手頃な登山が楽しめるとあって、多くの登山者が訪れます。姿見の池付近は、なだらかで高山植物が広がり、本州では3,000m級の山にしかないような植物を見ることができます。また運がよければシマリスの観察もできるでしょう。しかし高山であり、夏でも天候が急変すると疲労凍死者が出るほどであることから、天候の急変に備えて非常用装備や秋の北アルプス並みの服装が必要とされています。頂上付近は急坂の岩場が続きますが、道の目印となる「金庫岩」と似た、「ニセ金庫岩」があることもあって、帰り道に迷いやすいというリスクもありましたが、近年は道なりにロープを張る事で改善されました。