トラピスト修道院(トラピストしゅうどういん)は、カトリックの修道会の一つである、厳律シトー会(トラピスト会)の修道院で、日本では主に、北海道北斗市三ツ石(渡島当別)に所在する、灯台の聖母トラピスト大修道院(とうだいのせいぼトラピストだいしゅうどういん)の通称となっています。
歴史
トラピスト修道院(トラピストしゅうどういん)の歴史は、実はかなり古いものです。フランスから来た修道士たちが、明治29年(1896年)に木造の修道院を建造し、以来、畑の開拓や農耕、酪農などに力を入れてきて、ホルスタイン乳牛の輸入も行われました。しかしながら、明治36年に焼失し、明治41年に現在のレンガ造りの本館が完成しました。
見どころ
トラピスト修道院で作られるバターやクッキー、バター飴などが、函館名物として全国に知られています。正式名称を「厳律シトー会 灯台の聖母トラピスト修道院」という日本初の修道院です。院内見学は男性のみで、事前に葉書による予約が必要ですが、並木道や、ルルドの洞窟など周辺は見学自由です。この地を訪れた人たちは、不思議と厳粛な気持ちになってくるそうです。修道院というところは、ある意味特殊な場でありますので、そういった空気を作り出しているのかもしれません。しかしながら、美しい並木道を散策するのもいいでしょうし、自家製のバターやクッキー、バター飴なども人気がありますので、それほど堅く考える必要はありません。