濤沸湖は、濤沸湖(とうふつこ)は北海道東部、網走市と小清水町にまたがる汽水湖です。面積は約900haで、網走国定公園に含まれます。2005年にはラムサール条約に登録されています。湿原の大部分はヨシ-スゲ湿原ですが、ミズゴケ湿原も一部あり、食虫植物のモウセンゴケやコタヌキモが生育しています。また、タンチョウやエゾセンニュウ、ベニマシコなどの多くの鳥類の繁殖地・休息地となっています。
2005年11月8日に、ウガンダの首都カンパラで開催された「第9回ラムサール条約締結国会議」で、濤沸湖がラムサール登録湿地に正式決定しました。オホーツクの海岸線から、国道沿いに広がる濤沸湖は、オホーツクを代表する景観のひとつです。10月頃、餌をもとめて飛来する白鳥の観察ポイントとなっています。間近に白鳥を観察することができる、絶好のスポットです。オオハクチョウやマガモ、カモメ類の姿を、間近で見ることができます。斜里岳の展望も素晴らしいです。ほとんどはさらに南へ渡りますが、300羽ほどは、濤沸湖(とうふつ湖)で越冬するそうです。屈斜路湖と並んで、冬中白鳥に出会える、道東のバードウォッチングポイントです。