礼文島(れぶんとう)は、北海道の北部である稚内の西方、約60キロメートルの日本海上に位置する礼文郡礼文町に属する島です。地名語源は、アイヌ語のレプン・シリ(沖の島)です。礼文水道を挟んで、利尻島の北西に位置しています。0メートル地帯から、200種類以上の高山植物が咲き乱れていることから、別名花の浮島と呼ばれています。人口は2015年(平成27年)1月1日現在で2,730人となっています。ケッペンの気候区分では、亜寒帯湿潤気候に属しています。海洋性気候という立ち位置で、冬場は-16℃を下回らないかわりに、リマン海流の影響で日中でも気温が上がらず、最高気温は1月~2月で-3℃ほどです。2010年2月3日には、最高気温が-12.5℃という日中の冷え込みを記録しています。日本最北端の有人島(北海道本土や北方領土を除く)です。東西約7.9km、南北約25.8km、周囲約72kmです。
見どころ
礼文島の見どころは、豊富な野生動物です。鳥類ならコマドリ、ノゴマ、ウグイス、エゾセンニュウ、シマセンニュウがおり、久種湖周辺には、アマサギ、オオジシギ、タゲリ、ヤツガシラなどが見られるときもあります。海岸ではウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメが生息しています。哺乳類ではニホンイタチ、シマリス、ヤチネズミ、トガリネズミ、コウモリが島内にいます。礼文島はかつてのニホンアシカの生息地の一つで、縄文時代から、ニホンアシカの狩りが行なわれていましたが、竹島以外での最後の記録はこの島での1974年の記録です。