20代の頃に地元東京から車を走らせ青森からフェリーに乗って宿も取らずに行き当たりばったりで数日間北海道をめぐった旅を忘れられずにいました。神奈川県川崎市に越し、結婚、出産、離婚を経験し、また北海道に行きたいと常々思いながら必死に子供を育てて... 続きを読む気付いたら50代を過ぎていました。息子も社会人になり常日頃私が北海道の思い出を話していたので息子も北海道へ夢を馳せ、思い切って1泊2日、北海道滞在時間22時間ですが親子でバスツアーに参加。お天気にも恵まれ、全てが素敵でした。ファーム富田は一歩足を踏み入れたら一面ラベンダーの香り。富良野メロンを食べてファーム内の水道場で手を洗えば水の冷たさに感動し、青い池は何度もネット上で見た通りの素敵な色。息子は青い池のお土産屋で青いキツネのぬいぐるみを買っていました。え?24歳の男子がぬいぐるみ買うの?とその時は思いましたが今リビングに飾られた青いキツネを見るとこっちでは売ってないんだよなぁ貴重な宝物だなと、買って良かったなってキツネを愛しく撫でてしまいます。親子でお酒は飲まないのでワイン工場見学ではぶどうジュースを購入しようと思っていましたがその場で瓶での購入はやっていなく今はカップ1杯でいくらという購入方法でその場で飲むしかありません。買って帰りたかったのでそこは残念でした。東京や神奈川には無い、眼前に広がる丘陵そして麦畑やお花畑のパッチワーク。また森林の色も関東では深緑が多い中、北海道は目が覚めるような鮮やかな明るい緑が多く、住宅の屋根は雪が積もらないように(?)片側だけの屋根。家の横にはこちらでは見た事のない、ドラム缶が横にして台の上に立ててある…ちょっとうまく説明出来ませんが何もかもが新鮮でした。バスの運転手さんはさすが運転が上手く、バスガイドさんの話は本当に心に残る北海道の話を多くされて一言も聞きもらすもんかと食い気味に聞いていました。今のファーム富田があるのは【もうラベンダー畑をやめようと思ったオーナーをあと一年やってみようと引き留めた奥様の言葉、そしてその一年の間にある方の撮ったファーム富田のラベンダー畑の写真が世に広がったから】という歴史に痛く感動し涙が溢れました。人生どこに転機が訪れるかわからない、今は変わらなくても諦めなければ何かが変わる可能性だってあるんだという事を教えてもらいました。青い道路標識を見ても読めない地名もちらほらあり、それを見るだけでも楽しくてバスの中で寝るなんてもったいない、飛行機代だって高いしまたいつ来れるかわからないからと全て目に焼きつけて帰ってきました。
個人名になるので名前は記しませんが、バスの運転手さんとバスガイドさんの名前は今も携帯のメモ機能に保存しています。遠くに見える遊園地の事をバスガイドさんは北海道には遊園地が殆どないのであれは道内で1つ2つあるうちの1つなんですよと教えてくれました。これも最前列の席に座れたおかげで話しかけたから教えてもらえた事で今でも得した気分です。27年振りの夏の北海道、昔と違って気候が変わり当時に比べて湿度があり暑かったし22時間滞在の弾丸でしたが行って良かったです。またいつか死ぬ前にもう一度でも北海道に旅が出来たらと思います。都道府県の中で一番好きな地。またお世話になる事があれば同じ運転手さんとバスガイドさんに当たればいいな。本当に素敵な思い出をありがとうございました。
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