流氷砕氷船 ガリンコ号は、北海道遺産にも登録されている流氷の中を進む船の名称です。ガリンコ号2の最大の特徴は、氷を砕く「らせん状」のアルキメディアンスクリューを装備していることが挙げられます。船首を流氷にのりあげて、回転するこのスクリューを、船の重さで押付けて氷を割ります。薄い氷なら、スクリューだけで砕いて進むことも可能です。
歴史
三井造船がアラスカ油田開発のための実験船として建造した、船名「おほーつく」を実験終了後に観光船として改造したのがはじまりです。世界初の流氷砕氷観光船は定員32名で昭和62年にスタートしました。初代ガリンコ号は平成8年に役目を終え、平成9年からはガリンコ号2号が、2021年からはガリンコ号3号が運航しています。
見どころ
流氷砕氷船 ガリンコ号2の見どころと言えば、やはりその、豪快に氷を割りながら進んでいくパワフルな姿でしょう。小さい船体のどこにこのようなパワーが隠されているのかを想像しますと、見る者まで豪快な気分を味わうことが出来ます。装備されている「アルキメディアンスクリュー」の意味は、「ネジを回すと食い込んでいくアルキメディスの原理を利用しているスクリュー」という意味です。1階の船首室からは、氷を豪快に砕くアルキメディアンスクリューの様子が見られます。流氷シーズンは、オオワシ、オジロワシ、アザラシなど野生動物に出会うチャンスもあります。夏季は遊覧船や遊漁船として活躍してます。