国史での初見は嘉祥2年(849年)に「籠神」が従五位下に叙せられたという記事で、その後六国史での神階は元慶元年(877年)の従四位上まで昇進し、『延喜式神名帳』には「丹後国与謝郡 籠神社 名神大 月次新嘗」と記載されており、名神大社に列して月次・新甞の幣帛に預っていたそうです。西方には丹後国分寺跡もあり、このあたり一帯が丹後国の中心地であったことが伺われます。中世の境内の様子は、京都国立博物館で、雪舟の「天橋立図」(国宝)に描かれています。
本殿は、桁行三間、梁行二間の神明造で、檜皮葺です。弘化2年(1845年)の再建で、京都府の有形文化財に指定されています。社殿は高床式の素木造りで全て直線的で、特に高欄上の五色(青・黄・赤・白・黒)の座玉(すえたま)は伊勢神宮御正殿と当社以外には拝せられないもので、日本建築史上特に貴重なものとされています。神明造りのお社は他にもありますが、規模・様式とも伊勢神宮に近似しているお社はここ元伊勢籠神社以外にはなく、伊勢神宮との古代からの深い繋がりを物語っています。また、神門前の左右に立つ凝灰岩製の石造狛犬は、安土桃山時代の作で国の重要文化財に指定されています。阿形の狛犬の右前足は割れて鉄輪が嵌められていますが、これは、昔、この狛犬が橋立に現れて悪さをしたので斬り落とされたと伝えられています。
京都には、何度も来ていますが、伊根には、はじめて来ました。1日目は、ケーブルカーで上がり、股覗きをし、バスで成相寺まで行きました。2日目は、伊根湾めぐり遊覧船に乗り、カモメにおやつをあげ、トンビとのバトルも楽しめました。
今回の旅で一番楽しみにしていた伊根湾めぐりの遊覧船がもう少し舟屋に近ずいてくれればアップで見れたのにと思いました