式内社で、旧社格は府社です。社殿を増築した年に境内からいい香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったことから清和天皇より「御香宮」という名を賜ったということです。神功皇后を主祭神とし、仲哀天皇、応上天皇のほか六神を祀っています。主祭神の神功皇后の神話における伝承から、子育て・安産の神として信仰を集めています。徳川家康や豊臣秀吉など多くの歴史上の人物たちも多くこの地を訪れたと言われています。地元の人たちからは「ごこんさん」という愛称で親しまれています。
見どころ
御香宮神社の名の由来となった御香水は「伏見の七名水」の1つで「名水百選」にも認定されています。京都府指定文化財に認定された拝殿のほか、伏見奉行所内から移した小堀遠州作庭の庭園も一見の価値があります。10月上旬には伏見随一と言われる伏見祭があるので、庭園の紅葉と合わせて秋に訪れるのもいいかもしれません。重要文化財に指定された本殿や表門、金熨斗付太刀も見どころの1つです。本殿は平成2年より着手された修理によって、約390年ぶりに極採食が復元されています。