三方を山に囲まれた海がない京都に、2012年「京都水族館」がオープンしました。コンセプトは「水と共につながる、いのち」で、延べ床面積約11,000m?の3階建の建築物に、9つのゾーンに分かれて展示されています。京都水族館では、海に生きる生物を展示するだけでなくワークショップなども行われ、子供から大人まで遊びながら海の生物について学ぶことが出来る施設として人気と注目を集めています。海のない京都という土地柄で、100%人工海水を使用しているのも特徴です。
歴史
794年に平安京の都として日本の首都と定められた京都は、三方を山にかこまれた盆地に多数の川が流れる山紫水明の都です。そして日本文化の中心地です。京都には鴨川、桂川、宇治川をはじめ、10もの一級河川が流れていて、平安時代には物流のために川が整備され、桃山時代には川床という川にせり出した桟敷で食事をする風習もはじまり、京都は川とともに歴史と文化をはぐくんできました。そんな海がない京都の中心地に2012年3月14日にオープンしたのが京都水族館です。
見どころ
2012年にオープンした「京都水族館」は、JR京都駅から約1kmの梅小路公園内にあります。自然環境に配慮した太陽光発電でCO2の排出量をおさえ、高性能濾過システムによって生み出される人工海水を100%使用した次世代型の水族館です。京都市内を流れる鴨川に生息する国の特別天然記念物の「オオサンショウウオ」や、京都の希少種の繁殖も行っています。水槽総容量は約3,000 tで、約250種、総数約1万5000匹を展示し、自然環境の保護に努めています。