南北朝時代1372年の北朝第4代天皇、後光厳天皇によって作られたお寺です。真言宗泉涌寺派の別格本山とされています。昭和41年(1966年)に国の重要文化財として指定されました。御本尊は本堂龍華殿に安置されている薬師三尊像で、西国薬師霊場四十番札所です。後光厳天皇の皇子の後円融院は、ここに如法写経の儀を興そうと龍華院をご建立されたこともあり、その頃から写経の歴史が続いています。現在も写経の道場として有名で、毎月27日に写経会が催されています。
正確な真円を描いてる「悟りの窓」は禅における悟りの境地を表しており春には紅梅やハナカイドウを望むことができます。四角い窓は「迷いの窓」で人生における苦しみを象徴し「生老病死四苦八苦」を表しているといわれています。5月の初め連休の頃には大きなピンク色のシャクナゲを眺めることが出来ます。また、「走り大黒」と呼ばれる真っ黒な色をした鎌倉時代の大黒天像は、左足を一歩踏み出したユーモラスな姿が有名です。