栂池自然園は、長野県北安曇郡小谷村、標高約1000メートルの場所にある国立公園です。日本でも有数の高層湿原があり、水芭蕉、トリカブト、ニッコウキスゲなど様々な植物が楽しめるほか、鳥類や昆虫、動物などにも遭遇できます。自然公園内への車の乗り入れは禁止されているため、栂池高原から栂池パノラマウェイによるアクセスになります。パノラマウェイの乗り場へは、長野駅から特急バスが利用できる他、駐車場もあるので車でのアクセスも可能です。
歴史
1970年、長野県の自然制度のもとに、県で4つめの自然園として、楠川までの整備が行われました。1986年に、浮嶋湿原までの整備が完了しました。1987年に、展望湿原までの園内すべての地域が整備され、栂池自然園としてオープンしました。1994年には、環境を保護するため、路線バスが廃止され、ロープウェーが設置されました。2007年、みずばしょう湿原のバリアフリー化の工事が完了し、お年寄りや、車いすの人でも楽しめる場所となりました。
見どころ
栂池自然園には、湿原へと続く4つの自然道が整備されています。みずばしょう湿原へ続く自然道は、最短の１キロの行程で、子供連れでも楽しめます。わたすげ湿原へ続く自然道は、行程2キロで、動植物の他、夏でも雪の残る穴などが見られます。浮嶋湿原へ続く自然道は、アップダウンのある3キロの行程で、本格的なトレッキングができます。公園を全周まわる展望湿原へ続く自然道は、公園の魅力をあますことなく堪能できる5.5キロの行程となっています。
