茶筌作り 茶筌発祥の地で職人にならう工芸体験 茶席でのお抹茶・お菓子付＜3時間／2名～／生駒市＞by翠華園

奈良県生駒市高山町生まれ。学校卒業後、サラリーマンを経て家業に入り、35歳の時に「谷村弥三郎」を継ぐ。平成15年に伝統工芸士に認定される。

高山は古く室町時代から茶筌を作る地として育んできました。地場産業とは、土地と人ともの、三つが重なりあって構成されています。先人の技術を継承する作り手としての想い、高山の地の役割を伝えていこうと考えています。お客様をお迎えする時、「どうしたらその方に喜んでいただけるか」と心を込めて準備し、目に見えない心を目に見えるものに表します。決して主張せず、相手に余計な気遣いをさせないさりげない心配り、これが"おもてなし"の本質と考え、心を大切に制作しています。

全国のほとんどの茶筌が高山で生産されているのはなぜ？どういう手順でどれぐらいの時間をかけて作られているのか？茶道をたしなむ人なら知っておきたい知識から茶筌の歴史まで、制作過程を見学していただきながら職人がご説明します。

良質な竹を油抜きし、天日干しして寝かせて2年以上の歳月をかけ、その間割れずに残り、必要なサイズにカットしたものを原竹と呼びます。そうして厳選された原竹を小刀で割り、穂先を薄く削ります。この「味削り」と呼ばれる作業がお茶の味を左右すると言われるほど難しい工程です。

竹の里・高山の白竹または紫竹よりお選びいただけます。茶筌作り体験では、職人が削った穂を糸で編み上げる「糸かけ」と呼ばれる作業からスタート。細かく割られた竹に一目ずつ糸を通します。根気のいる細かい作業が多いですが、職人が丁寧にお教えします。

自分で作った茶筌でお抹茶を点てることができます。お菓子をいただきながらごゆっくりとお過ごしください。