東大寺の記録には、天平19年3月に造率、香薬寺とも呼ばれ、九間の仏殿には七仏浄土七躯が祭られていたと記されており、送検された当時はかなり壮大な寺院だったようです。さらに現在の新薬師寺の東方にある春日山に香山堂というお堂があり、そちらと合併されて新薬師寺がされた、とも言われているのです。寺院の完成した当時の金堂には薬師如来、日光、月光の両菩薩の計7組と、それらを囲む十二神将の像が安置されていましたが、宝亀11年に焼失し、金堂も平安時代に倒壊しました。後にお堂が金堂に転用されたのです。鎌倉時代に解脱上人らによって、現在の新薬師寺が整いました。
新薬師寺の見どころといえば、やはり本尊の薬師如来像と十二神将像でしょう。心身の健康を守るとされる薬師如来と、その眷属である十二神将たちです。中央に鎮座する薬師如来像はもちろんですが、それを取り巻く十二神将像は世界最大最古の十二神将像として知られており、文化的な価値も計り知れません。十二神将は12の方角を守護していることから、干支の守護神としても信仰されていますので、訪れた際は自分の干支を守護している将を探してみるとよいかもしれませんね。
当たり前のことですが、一切カンペを見ることなく、澱みなく話す姿に感服しました。ドライバーさんも出発前にマイクを持って挨拶してくださり、おもてなしの心を感じることができました。