飛火野は「春日野の飛ぶ火の野守出でてみよ今いくかありて若菜摘みてむ」という歌が残されているように、かつて元明天皇のころに飛ぶ火の設備である烽火台があった場所です。それにちなみ、飛火野という呼称がつけられた、とされています。
飛火野の見どころは美しい景色です。春には青々とした草原で鹿が芝生を頬張り、その背景にはあの若草山を望むことができます。奈良県を代表する絶景スポットの一つなのです。雪の降った冬の朝の景色も非常におすすめで、神々しい朝日が照らす白雪の中を、鹿たちが歩いてゆきます。奈良公園の鹿たちは神の使いとして伝承されています。神話の世界に入り神の御使いに遭遇したような不思議な気持ちを味わえます。四季折々の美しい飛火野を、ぜひその目で確認してみてください。
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正倉院展開催中で渋滞が発生している中、コースを変更していただき2時間半という限られた中でも急遽案内していただいたお寺がとても印象に残りました。ありがとうございました。