正殿は北京の太和電に範をとって造られたと伝わっていますが意匠細部に日本建築の禅宗様式を取り入れたり、風土や嗜口に合った工夫をこらしてあり琉球独特の雰囲気を作り出しています。正殿の正面が一般的な南向きではなく西向きになってる居るのは、往時の中国が西側に位置するため、経緯を表し正面を西向きにしたそうです。1897年国王が追放され沖縄県になった後首里城は日本軍の兵所となり、その後学校が建てられ、学校が移転された後に正殿とそのほかいくつかの城門が国宝に指定されました。その時正殿は、「沖縄神社拝殿」という名称で国宝指定されました。ところが、沖縄戦で首里城直下に司令部を置いたため攻撃されてしまいました。戦後、跡地は琉球大学のキャンパスとなりましたが、大学移転後に復旧事業が進み現在に至っているそうです。
色鮮やかな龍の彫刻が印象的で。龍は中国皇帝の象徴とされていて、進貢する琉球でもこれに倣い、琉球王国の象徴にもされ、守護神としてたくさん使われています。なので正殿にもたくさんの龍がいます。中国の様式を取り入れた琉球独特の建築様式に注目したいです。
参加した日はあいにくの雨降りでしたか、ガイドさんが屋根のあるポイントで説明してくださって配慮いただきました。私は那覇まちまーいの首里城は2回目の参加でしたが、ガイドさんによって説明のポイントが異なるのがまた興味深く今回も勉強になりました。