吹通川のマングローブは主にヒルギの群落によって形成されています。そのヒルギの群落は、昭和48(1973)年に天然記念物として市の文化財に指定されました。ヒルギの一種であるヤエヤマヒルギの根は、まるでタコの足のようないわゆる『支柱根』が特徴的ですが、これは長年受けてきた台風の被害から身を守るべく、しっかりと根を張るように進化してきたということと、潮の満ち引きがある泥の中に根を張ると呼吸ができないため、空気中に根を出し、呼吸をしているのだといわれています。
川をカヌーやカヤックで河口から遡るツアーを楽しむことができます。流域には準絶滅危惧種であるミナミオニヌマエビ、コツノヌマエビ、ヤエヤマヤマガニなどが生息しており、干潟ではシオマネキやムツゴロウ、アナジャコ、ミナミトビハゼなどが泥の中から顔を出します。干潟からさらに奥に進み、滝まで行くことができます。カヌーやカヤックは目線が普段と違って低い位置になるので、違う目線で景色を楽しむことができます。ツアーに参加しなくても、駐車場から川岸に降りることもできるので、干潟の生物の観察や、雄大なマングローブの森を眺めることができます。
マングロブは初めてでしたが、想像していたジャングル感も感じられてとても良かったです。船酔いの酷い奥さんも全然大丈夫でした。