竹富民芸館は1972年に、竹富島の伝統的な織物を継承する後継者育成のための工房として造られました。島で自生か栽培している染料や原料、そしてそれで制作した作品が展示されています。集落の中心部にあり、竹富港から約2kmです。車で2分、自転車で約5分、徒歩で約20分ほどです。宿泊施設やレジャーショップのツアー、水牛車、レンタサイクルなどを予約している場合は送迎をしてくれます。それ以外は徒歩か巡回バスになります。竹富港までのアクセスは、東京・大阪・那覇から飛行機で石垣空港へ、石垣島から高速船で10分。または那覇からフェリーで石垣島へ、石垣島から高速船で10分です。
歴史
竹富島は古くから織物が盛んで、”民芸の島”と称されていました。竹富島発祥の”八重山ミンサー”は、1989年に軽座産業大臣指定伝統工芸品に指定されました。ミンサーの歴史はよくわかっていませんが、1600年代に八重山でミンサーの原料である木綿の栽培が始まったとの記述があるので、その頃から作られているといわれています。インド藍やバショウ、苧麻など、工芸に必要な原料や染料となる植物は、島内で栽培されているものもあります。
見どころ
館内ではミンサー帯、八重山上布、芭蕉布などの原料・染料・製作工程や歴史をパネルで展示してあったり、作業工程を見学することができます。織りの体験もできます。ここで作られたものを購入することもできます。ミンサーとは、”ミン(木綿)でできたサー(幅の狭い)帯”のことです。ミンサーの柄は、五つ玉と四つ玉が一対の紺絣模様になっているのですが、「いつ(五)の世(四)までも末永く」という意味が込められているそうです。通い婚の風習があった時代に、女性から男性へ送ったのが始まりだと言われています。