この門については、1562年には石造欄干(せきぞうらんかん)が完成したという記録があることから創建はそれ以前であったと考えられています。その後、1754年に中国の制に倣い改修されました。建物は明治末期頃に撤去されましたが、1992年(平成4)に外観が復元されました。現在は公園管理のため、御庭を取り囲む建物を門として利用されていて、ここから先の御庭や正殿を見るためにはこの手前で券を購入して入ります。
この門は別名「君誇御門(きみほこりうじょう)」とも言われています。3つの入り口があり、中央は国王や中国からの冊封使(さっぽうし)など、身分の高い人専用の門。向かって左側は「納殿(なでん)」と呼ばれ、薬・茶・煙草などの出納を取り扱う場所でした。右側は「君誇(きみほこり)」と呼ばれ、さまざまな儀式や式典で使用され、神女(ノロ)が神々をもてなす場所だったとされています。1562年に石造欄干(せきぞうらんかん)が完成したという記録が残っていて、この欄干は「ニービヌフニ」と呼ばれる細粒砂岩で作られており、かつては手すり部分に銘文が刻まれていました。
参加した日はあいにくの雨降りでしたか、ガイドさんが屋根のあるポイントで説明してくださって配慮いただきました。私は那覇まちまーいの首里城は2回目の参加でしたが、ガイドさんによって説明のポイントが異なるのがまた興味深く今回も勉強になりました。