初代通天閣は1912年7月3日に建設されました。当時東洋一の高さを誇っており、大阪府民に親しまれていました。この工事に当時17歳だった松下幸之助氏が配線工として参加していたことは、ちょっとした伝説になっています。しかし太平洋戦争中、火災で建物の脚部の強度が低下してしまい、「鉄材」を欲していた日本軍に軍事資材として奉納することになってしまったのです。しかしその後、新世界の地元住民らによって再建委員会が結成され、現在の二代目が建設されたのです。
通天閣の名物といえば、「ビリケンさん」です。どんぐりのように尖った頭、吊り上った目つき、ふっくらした幼児体型が特徴の愛らしい幸運の神様です。じつはこのビリケンさん、アメリカの芸術家であるフローレンス・プリッツが自身の夢の中に登場した人物をモチーフに製作した像であり、1900年代の初頭に世界中で流行した「幸福の神様」なのです。しかし通天閣のビリケンさんが世界で最も愛されているビリケンさんであることは間違いなく、磨り減った足の裏がそれを物語っています。
日本の歴史、文化、そして大阪の変化について色々聞けてとても良かったです。歴史勉強より体験からこそできる勉強なのでとても楽しくたくさん学べました。またのご縁がありましたら申し込みしたいです