毛馬桜之宮公園とは、旧淀川の河川沿いにある都市公園の総称です。南天満公園、毛馬公園、蕪村公園を含むほどに広大となります。大阪環状線の桜ノ宮駅やJR東西線の大阪城北詰駅などが最寄り駅となります。旧淀川は各所で名前が変わり、桜ノ宮駅付近においては大川と呼ばれています。南天満公園から下流においては、堂島川と土佐堀川の2つの流路に分かれます。毛馬桜之宮公園沿いには歴史的に貴重は橋が多く架かり、浪速の橋50選に選ばれている名橋も多数あります。
歴史
毛馬桜之宮公園が設けられている旧淀川は、放水路が開削される以前には度重なる洪水に見舞われてきました。1885年の淀川大洪水を契機として、1907年に淀川放水路が開削されて治水整備が進みました。昭和の時代には河川の親水公園を設けるための機運が高まり、毛馬桜之宮公園の設備を充実させるための努力が行われました。桜の木が本格的に植栽されたのは淀川大洪水の後のことで、現在では関西地方で屈指の桜の名所となりました。
見どころ
毛馬桜之宮公園の中心部にある桜宮橋は、1930年に竣工したアーチ橋です。桜宮橋は銀橋とも呼ばれ、旧淀川のシンボル的な存在となっています。大川の両岸には快適な遊歩道が整備され、普段はウォーキングコースとしても利用されています。春の季節には大川の桜が満開となって、川沿いの広場は大変な賑わいとなります。天神橋から源八橋にかけての景観も見事で、水上バスが航行する姿も眺められます。川崎橋まで来れば、大阪城も近くとなります。