適塾は、1838年に緒方洪庵が開いた蘭学塾です。この塾には、たくさんの人が入門しました。そしてこの塾からは、幕末に活躍した大村益次郎や後に慶應義塾大学を開いた福沢諭吉など優れた人材を輩出しました。中でも安政の大獄で処刑された橋本佐内が、門下生として学んでいることが興味深いところです。この塾は医学を教えたことで知られていますが、軍略家の大村益次郎や幕末の志士として名高い橋本佐内を輩出したことでも分かる通り、多くの方面で活躍する人達を世に送り出したのです。
適塾は医者だけでなく、様々な方面で活躍した人たちを数多く輩出しました。その活躍した人たちが若い頃にこの場所で学んでいたのだと思いながら見ると、書斎や居間なども違った雰囲気で見ることができます。今見ているものを歴史上名高い大村益次郎や福沢諭吉なども同じように見ていたのだと思うと、気分が高揚してきます。その当時の思いに馳せながら見ると、また違った雰囲気で見ることができるのです。何よりも現存する唯一の蘭学塾の遺構なので、江戸時代の蘭学塾の建物について詳しく知ることができるという点が、非常に大きなことであると言えます。
長年暮らした街ですが、知らない事も一杯あって、改めて楽しかった。嬉しい再発見でした。
これからも、再発見してみます。旅行者目線で自分の街を見る事ができました。