標高1100メートルの三峰山の山頂にあるのが三峯神社です。周囲は杉の森に包まれています。三峯神社の守護神は狼です。狛犬の代わりに神社各所に狼の像が鎮座しています。参拝者は関東一円から、火難除や盗難除を祈願するために訪れます。近年、境内の神木などパワースポットとしても全国的に注目されています。アクセスは、西武観光バス急行で西武秩父線「西武秩父」駅から75分。または秩父鉄道「三峰口」駅から50分です。
歴史
約1900年前、日本武尊(ヤマトタケル)が東国の平和を祈り、神を祀るために創建したと伝えられます。春日造りの本殿は寛文元(1661)年に、権現造りの拝殿は寛政12(1800)年に建立されました。江戸時代、この地方の原生林から切り出された木材が荒川を下って江戸の街へと運ばれました。江戸の人々は、講と呼ばれる信仰組織を作り、こぞって三峯神社を参詣したのです。その歴史は今も続き、火難除や盗難除を祈念する参拝者が訪れます。
見どころ
境内には数百年前に建てられた歴史的な建造物も多くあります。とりわけ拝殿の欄間に施された色鮮やかな彫刻は見事です。三峯神社の栄華を誇った歴史を物語っています。神社を包み込むように広がる森には巨大な樹木が数多くあります。なかでも、注目されているのが、拝殿の左右にある樹齢800年の杉、「神木」です。触ると氣をもらえるとしてこの木を触りに全国から人々が訪れます。三峯神社は今も人々を引き寄せるパワースポットです。