富士山本宮浅間大社は、静岡県富士宮市にある神社本庁の別表神社です。全国に1300社もある浅間神社の総本社であり、「富士山、信仰の対象と芸術の源泉」の中の一つとして世界文化遺産に登録されてもいます。本宮と奥宮に分かれており、本宮はJR身延線富士宮駅から徒歩で10分ほどのところにあります。一方奥宮は富士山村山口登山道頂上に鎮座しており、富士山8合目以上は奥宮境内地となっており、約120万坪もの広さがあります。
歴史
富士山本宮浅間大社の歴史は古く、垂仁天皇3年に富士山麓の地にて祀られていたという記述が残っています。その後西暦806年には平城天皇の命により坂上田村麻呂が現在の大宮の地に社殿を造営したと言われています。それ以降、鎌倉時代に入ると公家や武家からの崇敬を受け始め、戦国時代に入ると数々の戦国大名が社領の寄進を行っています。さらに江戸時代に入ると、徳川家康により関ヶ原の戦いの戦勝を記念して現在の社殿が造営されました。
見どころ
富士山本宮浅間大社の見どころとしては、まずは富士山信仰である浅間神社の総本社としてのその威容でしょう。宝永地震や安政東海地震などで崩壊してしまった建物もありますが、本殿・拝殿・楼門が現存しており、特に重要文化財に指定されている本殿は、浅間造という社殿の上にさらに別の社殿が載った二階建ての建築様式で、ぜひとも見ておきたいところです。また奥宮は富士山登山のゴール地点としても有名で、境内には「冨士山頂上淺間大社奥宮」と書かれた石碑があり、山頂のシンボルとなっています。