カナダで最も大きい教会、聖ジョゼフ礼拝堂はモン・ロワイヤルの小高い丘に建つ、ローマ・カトリックの礼拝堂です。イタリア・ルネサンス様式の建物で、その世界で3番目に大きい巨大なドームは遠くから見ても一目でそれと分かります。地下鉄ブルーラインのコート・デ・ネージュ駅から徒歩で行くことができ、毎年200万人以上が訪れるとされています。
歴史
1904年、「奇跡の人」と呼ばれたアンドレ修道士が小さな教会を建てたのが聖ジョゼフ礼拝堂の始まりです。アンドレ修道士は様々な人の病気を治したと言われていますが、中でも足の不自由な人がこのアンドレ修道士を訪れると歩けるようになったという話は有名で、実際に歩けるようになった人たちが残していった数えきれないほどの松葉杖が奉納されています。このように信者が増えるにつれ、大きな教会が必要になってきたため、1924年に聖ジョゼフ礼拝堂の建設が始められ、1967年に完成しました。創立100周年の2004年にはカナダ国立史跡に認定されました。
見どころ
聖ジョゼフ礼拝堂はカナダ有数の観光地であると同時に、たくさんの信者が訪れます。礼拝堂の正面には大きな階段がありますが、その3列ある階段の真ん中の階段は、信者がひざまずいて一段一段上っていくようになっています。礼拝堂内の礼拝堂博物館にはアンドレ修道士の心臓が保存展示されています。この礼拝堂には展望台も設置されていますが、この展望台はモントリオールで最も高いところにあるので、モントリオールの街を何にも邪魔されることなく一望することができます。