「満月のリムセ」事前予約 阿寒湖 アイヌシアター〈イコロ〉～月明かりにつながるやさしさを知った～見えないもの、納得できないものを信じるとは…？＜30分／阿寒湖＞

阿寒湖アイヌコタンは、36戸・約120人が暮らすアイヌの人々の集落です。民芸品の制作、販売を営み、長年北海道の代表的なおみやげとして観光客の方から喜ばれてきました。
阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉は、日本発のアイヌ文化専用の箭内劇場。円形ステージをぐるりと客席が囲み、その中央には私たちアイヌにとって欠かせない本物の火が立ち上ります。ここで繰り広げられるのは、語り継がれてきたアイヌの人々の「イコロ（宝）」そのものなのです。

アイヌが培ってきた、信じること。クマやシカなどの動物たちや、火、山、風にカムイを感じ、協力しあっていきていくという考え方。目に見えない存在を感じ、感謝すること。
ピアノのような西洋の音階に当てはまらない音を歌い、演奏するアイヌ文化の音楽を継承し続ける歴史からは、理解できないもの、見えないもの、自分で納得できないものも大事にすること。信じるに値するものもあるということを、ふと感じられるはずです。

アイヌ文化への理解を深めてもらおうと釧路市が3年かけて制作した演目。あなたは満月の下で踊る人々の様子から、何を感じますか…？