
メルボルン特集の最後は、アクティビティすなわち現地ツアーのご紹介です。
旅先でのショッピングや食事はもっとも楽しい時間のひとつ。それは実際に自分で体験してこそ、旅の醍醐味も格別の想い出となるからです。そこで、メルボルン特集の最終号では、いま人気の体験型アクティビティと、オーストラリアのなかでもメルボルンならではのすてきな動物たちとの出会いが期待できる現地アクティビティをご紹介していきましょう。
お薦めの体験型ツアーは、ランチ付きのワイン産地ヤラバレーワイナリー、日本の路面電車を彷彿とさせるレトロなトラムカーでの移動式レストラン、そして時間に余裕のない方でもたった1泊から体験できる農場体験のファームステイです。動物シリーズでは、もちろんカンガルー、体長30センチのキュートな野生のフェアリーペンギンの行進見学、そして世界でもめずらしい海岸での乗馬体験ツアーをご紹介します。
さらに、特別企画の締めくくりとしておもしろトピックでは、宮崎駿監督によるジブリ名作シリーズ映画3点から、もののけ姫、紅の豚、魔女の宅急便、それぞれのモデルになったといわれている3つの地域にいけてしまうツアーをご紹介します。




数々の賞を受賞した美食家向けのプレミアム・ツアー。地域のワインに詳しい専門家のガイドが、12~20名の少人数制でご案内します。
メルボルンから車で1時間。オーストラリアでも最も有名なワイン産地ヤラバレーは、山脈に囲まれ、丘の内側は一面ブドウの樹で覆われています。ツアーでは、イエーリング・ステーション、ロックフォード・ワイン、イエーリング・ファーム、ドメーヌ・シャンドンの4つのワイナリーをご案内いたします。おいしいワインとおいしい食事、そして美しい風景の3拍子がそろったこの地域での試飲体験は、ワイン愛飲家でなくても十分に楽しめるものです。
《ドメイン・シャンドン》
ドメイン・シャンドンはフランスのシャンパン会社モエ・エ・シャンドンがオーストラリアの生産拠点として設立したワイナリーです。


コロニアルトラムカー・レストランは、1983年から「トラムカーレストラン」の愛称でメルボルンのローカルの人々にも親しまれています。メルボルンの景色をお食事をしながら気軽に楽しむことができる、移動式の路面電車レシトランです。
きらびやかなバーガンティー色の車体でメルボルンの街道を通りながら、おいしいお食事に選りすぐりのオーストラリアワインをぜひ堪能してください(お飲物はすべてお値段込み)。
心地よい雰囲気、フレンドリーなサービス、そしてまるでコロニアル時代にいるようなインテリア。コロニアル・トラムカーレストランは、メルボルンの観光シンボル、有名アトラクションの1つとなっています。人気ツアーにつき、予約は15日前までとなります。


オージーの文化、生活の中で貴重な体験ができるファームステイ。ファームステイはかけがえのない文化体験です。日々の農作業や季節ごとの活動を実際に見たり体験してみてください。
メルボルンからほんの1時間半ほど離れただけで、ほんとうの「カントリー体験」を満喫。カイネトン、バララットの近郊でファームステイでは、オープンスペースや、自然の中で生きる動植物との出会いが新鮮そのもの。ファームの規模は、数エーカーから6,500エーカー(約2,600ha)まで様々です。
《ファームでのアクティビティ例》
鶏の卵集め、カンガルー探し(時にはコアラも)、動物への乾草やり、牧羊犬による羊移動観察、牛・羊の乳搾り、馬その他動物のグルーミング、毛刈前の羊のクリーニング、羊の毛刈、動物への接種、果物や野菜の収穫など
※これらのアクティビティーは季節や時期によって、またはファームによって異なることがあります。



カモノハシの飼育で有名なヒールズビルサンクチュアリーには、カンガルーはもちろん、珍しいオーストラリアの動物たちがいっぱいです。
ツアーでは、ダンデノン丘陵をドライブ、ヤラバレーファーガソンズワイナリーで昼食と試飲。 午後はヒールズビルサンクチュアリーで、オーストラリアの動物達との出会いをお楽しみ下さい。
《夏季(4月~9月)プラン》
ダンデノン丘陵ドライブ、ヤラバレーファーガソンズワイナリーで昼食とワインの試飲、ヒールズビル自然動物園でオーストラリアの動物達とふれあいが含まれています。


ガイド歴15年のJohnさんによる、親切でとても話が面白しろいと定評の少人数ツアーです。動物がたくさんみれる観光スポットをまわる、メルボルンでも一番人気のツアーです。
リトルペンギンは、なんと体長たった30センチ前後のプチサイズ。毎日海に漁に出かけ、夜この島の海岸にある巣に帰ってきます。季節に寄っては一度に1000匹のペンギンが一斉に帰ってくることもあるそうです。
ハイライトのフィリップ島では、ペンギンがいちばんよく見えるスペシャルスポットへご案内致します。ペンギン・パレードの見学の前には動物園に寄り、カンガルーやコアラ、ウォンバット等のオーストラリアの動物とご対面と盛りだくさんのツアーです。


メルボルン市内から南に約100km、モーニングトン半島にあるGunnamatta。この一帯で、綺麗なビーチと長閑な牧草地で楽しむ乗馬体験ツアーです。
なんといっても、ビーチで乗馬体験できるのが、このツアーの売りです。まるで映画のワンシーンのようで、世界中の乗馬アクティビティでも、なかなかこれほどの体験はできないと評判です。
2時間たっぷり、初心者でもOKですので、初めての方でも安心してご参加いただけます。



「もののけ姫」に登場する「モロ」の住まいのモデルとなったといわれている場所が、メルボルン市内から3時間ほどのところにあります。The Grampiansという地域で、通称「グランドキャニオン」とも呼ばれています。そのごつごつとした岩肌のみえる山道を登っていくと、モロが住んでいた「The Balconies」に到着します。そこからの眺望はまるであのテーマソングがいまにも聞こえてきそうな荘厳さです。


“飛べねぇ豚はただの豚”のセリフで有名な「紅の豚」は、第一次世界大戦の前後のアドレナ海が舞台になっていますが、そのモデルになった土地はオーストラリアのグレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)だと言われています。この映画の中で主人公のポルコロッソが飛行船をかくまっている秘密基地のモデルになったといわれる場所が、ポート・キャンベル国立公園(Port Campbell National Park)内にあるロック・アード・ゴージ(Loch Ard Gorge)と、ロンドン・ブリッジ(London Bridge) ではないかといわれています。


時計塔のモデルとなったメルボルンのフリンダースストリート駅は、メルボルンの顔としてあまりにも有名です。魔女である主人公キキが、人力飛行機に熱中する少年トンボを助けるシーンが印象的です。魔女としてはまだ未熟なキキが、仲良しのトンボの命を救いたいという強い気持ちをもち、次第に立派な魔女へと成長していく感動的なストーリーが目の前によみがえります。
フリンダースストリート駅周辺は、おしゃれなレストラン、バー、オープンカフェ、レーンウェイが集中していますから、観光には絶対はずせないスポットでもあります。
ジブリファンでなくても、行く価値の高いメルボルン一押しのスポットです。
