南アフリカの首都プレトリアに位置するフォールトレッカー開拓者記念堂は、プレトリアの街を一望できる見晴らしの良い丘の上に建てられています。周辺は自然保護区とされています。また、１０月ごろではジャカランダという、日本の桜に似た紫色の花が咲き乱れます。桜よりも長い期間花を楽しむことができ、散るときは花びらではなく一輪で落ちるので、紫色に染まった街は息を飲むほどの絶景です。なんと７千本もの木を街路樹にしているプレトリアは、別名ジャカランダの街といわれています。
歴史
フォールトレッカー開拓者記念堂では、プレトリアの歴史が刻まれています。１３１フィートもある建物の中は壁画が埋め込まれていて、和解調印の場を描いたものなど、オランダ系入植者たちによる開拓当時の様子が描かれています。また建物の階下におりると開拓記念碑があり、「我が命は南アフリカのためにあり」と碑文に記され、記念日である１２月１６日の正午には高く吹き抜けた天井にある小さな窓から日差しが差し込むようなっています。
見どころ
南アフリカでは１７世紀ごろから、先に入植していたオランダ系ボーア人と、後から入ってきたイギリス人による争いが続き、住むところを追われたボーア人はアフリカ大陸内部への開拓を余儀なく始めました。最終的に辿り着いた地トランスヴァースでイギリスからの独立を宣言をすると、１８５５年プレトリアの街を建設しました。さらに１９００年には、ボーア人による開拓の歴史を記したフォールトレッカー開拓者記念堂が建てられました。
