札幌市円山動物園見学ツアー　アニマルウェルフェアの考え方に触れながら、動物たちに触れ合い、観察できるツアー♪＜平日限定／高校生以上／動物園入場料込／札幌市＞

楽しく動物園を見学しながら、アニマルウェルフェアという視点から、動物達の飼育の仕方や動物達とのふれあい方などを見つめていくツアーです。消費者や、ペットを飼う1人の人間として。皆様の視点を少し変えてみる1日ツアーへと出発です。

昭和25年、戦後の傷跡がまだ人々の心に残っている時代に、札幌市は東京、上野動物園から動物達を招きます。その時に移動遊園地が設置されたのが円山公園一帯でした。その移動遊園地が大成功したのを受け、「札幌市に動物園を」という声から生まれたのが円山動物園。はじめはヒグマ、エゾシカ、オオワシの3種の動物から始まったこの動物園では、現在では170種900匹以上の動物が暮らしています。
動物達を近くで観察できる仕組みが随所にされています。

円山動物園で人気なのは、やはり寒い地域の動物達。ホッキョクグマが泳ぐ姿を見られる水中トンネルは、日本一の長さを誇ります。その他ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、エゾシカやオオカミなども大人気！
もちろん、暖かいエリアの動物達もたくさん。アフリカや熱帯、高山などさまざまな地域の動物たちを至近距離で見ることができます。

動物たちとのふれあいが楽しめる「ドキドキ体験」ではモルモットやリスザルと触れ合ったり、フクロウなどの猛禽類が飛ぶ様子を近くで見る事ができます。（天候などにより不催行の日もあります。）
＊2022年11月現在、鳥インフルエンザ対策のため鳥類とのふれあいはできません

アニマルウェルフェア（Animal Welfare）とは、日本語でいう動物福祉のこと。動物達も感受性を持つ生き物ということを忘れず、快適な生活のなかでストレスを減らし、人間も動物も幸せな関係を結ぼうという飼育方法です。

イギリス政府が立ち上げた委員会で、全ての動物たちに「立つ」「寝る」「向きを変える」「手をのばす」「身づくろいする」といった自由を与えるという観念から、下記の5つがまず大事と言われています。
・飢えや渇きからの自由
・不快からの自由
・痛み、外傷や病気からの自由
・本来の行動する自由
・恐怖や苦痛からの自由

飼育がしやすいといった理由で角や歯、尾を切断してしまったり、つながれていたり。その環境は本当に動物達にとって快適なのかと考えてみましょう。倫理の観点以外でも、ストレス過多な動物達は抵抗力が低く、摂取する人間の安全性が脅かされるというリスクもあります。いのちをいただく私たちや、動物達と暮らすわたしたちができることに、少し目を向けてみませんか？